古い建物のカフェは、建物そのものが行き先になります。太い梁や畳、窓の外に広がる庭。注文したものだけでなく、座る場所や光の入り方まで含めて、その時間を過ごすことになります。ここでは、茅ヶ崎・大磯・葉山・鎌倉で、古民家や歴史的建造物、庭を生かしたカフェを6軒集めました。古民家4軒、歴史的建造物の茶亭1軒、庭を生かした雑貨屋カフェ1軒です。
古い建物は、営業日や席の作りが店ごとに違います。月に数日だけ開く店、曜日を決めて開ける店、土日の扱いが不定期の店もあります。出かける前に、各店の公式案内で最新の営業日を確認しておくと安心です。
1. 風早茶房|昭和初期の木造家屋を生かした古民家カフェ

国道134号線「風早橋」交差点のそばにある古民家カフェです。公式サイトは、昭和初期の木造家屋を2017年(平成29年)にリノベーションした「築90年超の木造家屋をリノベーションした木の温もり漂う古民家カフェ」と案内しています。建物は1925年(昭和元年)、別荘建築の棟梁だった矢嶋儀助の自宅として、西方院という廃寺の跡地に建てられたと伝わります。
1階には座卓とテーブル席、TEABARのカウンターテーブル席、オープンデッキのガーデンテーブル席があります。2階の和室と多目的室には、雪見障子や欄間など昭和初期の面影が残ります(2階は現在、新規のレンタル予約を休止中と公式に案内されています)。メニューは、ガーデンで育てたハーブや連携農家の野菜を使ったランチプレート、ピザ、どんぶりもののほか、TEABARでは植物療法士がブレンドしたハーブティーや紅茶、珈琲、ビール、カクテルなどが並びます。
営業日は土・日・月の11:30〜17:00。火〜金はサロンやマルシェなど地域のコミュニティ活動の場として運用されているため、カフェ利用の曜日に注意してください。全席禁煙で屋外に喫煙スペースがあり、デッキ席はペット連可、ベビーベッド・授乳室・WiFiを完備、駐車場あり(公式の案内では5台・4台と記載が分かれています)。
2. 葉山茶寮 六花 Ricca|旧別邸で味わう昼はんとお抹茶

葉山近代美術館から徒歩1分、葉山御用邸の近くにある一軒の古民家茶寮です。建物は1934年(昭和9年)に建設された旧・塚原伊勢松別邸で、塚原伊勢松氏は昭和天皇の侍医頭を務めた人物。当時、宮内庁が塚原氏の別邸として建設した建物と伝えられています。公式サイトは、葉山が明治27年の御用邸造営以来、皇室ゆかりの町として歩んできた土地だと説明し、別荘建築の面影を残す建物として案内しています。
昼は平日の「昼はん」、週末の「和餃子」、お抹茶などが用意されています。金・土は不定期で「六花バー」(会員制)も開かれます。営業は水・木・金・土・日で、11:30〜14:30がランチ(L.O.14:00)、14:30〜16:30がカフェ(L.O.16:00)。火曜はお教室の日として案内されています。
3. 古民家カフェ こゆるぎ庵|苔庭を眺める大磯の古民家

多くの著名人に愛された別荘地・大磯で、別荘として使われていた古民家をカフェにした店です。公式サイトは「別荘として使われていた古民家が、カフェとして生まれ変わりました」と案内し、しっとりとした苔庭に面したテーブルや、日本庭園に面した客席での時間を紹介しています。
食事はそば粉のガレット、スイーツはタルトやワッフルなど、季節のフルーツやチョコレート、チーズを使ったものが用意されています。営業は11:30〜17:00(L.O.16:30)で、定休日は月曜と火曜(月・火が祝日の場合は営業あり)。混み合うことがあるため電話予約が勧められ、4〜5名以上での利用は予約か事前連絡が案内されています。駐車場はなく、JR大磯駅から徒歩6分。車の場合は大磯駅周辺のコインパーキングを使い、飲食額に応じた駐車料金の補助が案内されています。
4. サラカフェ|緑の庭と雑貨を楽しむ大磯のカフェ

大磯町大磯にある、雑貨屋を併設したカフェです。公式サイトは「雑貨屋カフェ」と案内し、緑豊かなお庭を見ながら過ごせる場所として紹介しています。通常の飲食店とは利用のしかたが異なる旨も明記されているため、一般のカフェと同じ感覚ではなく、庭と雑貨を含めて訪れる場所と考えておくとよさそうです。
営業は11:00〜16:00で、ランチタイムは14時まで、ラストオーダーは15時。定休日は日曜・月曜・火曜・水曜です。駐車場は3台(1組1台)、ペットOK、小さな子ども連れの場合は電話で確認するよう案内されています。当日予約・おひとり様の予約・先の日付の予約は不可。予約は6名までです。貸し切りやイベント開催の場合があるため、来店前に公式案内の確認が勧められています。
5. 濱時間カフェ|緑を眺める小さなカフェ
茅ヶ崎市南湖の古民家をリノベーションした一日一組の貸別荘に併設する、約30席の小さなカフェです。京風建築の門をくぐった先に、緑あふれるテラスと昭和20年代の建物をモダンにリノベーションした空間が広がります。公式サイトは「湘南・茅ヶ崎の古民家をリノベーションした一日一組の貸別荘」「緑を眺める小さなカフェ」と案内しています。
大きなガラス張りのスライドドアからは、シンボルツリーのユーカリ・ポポラスを眺められます。本棚にはライフスタイル、料理、アートなどの本が並び、貸し出しも行われています。メニューは、季節のフルーツクリームあんみつや抹茶クリームあんみつ、ハンドドリップコーヒー、クリームソーダなど甘いものと喫茶が中心で、食事メニューもあります。
cafe&shopの営業は木・金・土・日 10:30〜17:30(お食事L.O.16:00、喫茶L.O.17:00)。席の予約は電話で受け付け、駐車場は建物前にあり、満車の場合は近隣のコインパーキング(徒歩30秒)が案内されています。
6. カフェ大佛茶廊|大佛次郎ゆかりの茅葺き茶亭

鎌倉市雪ノ下にある、作家・大佛次郎が友人や客人をもてなすために愛用した茶亭です。公式サイトは、大正8年(1919年)に建築された茅葺き屋根の邸宅として紹介し、茶亭について「茅葺き屋根と数寄屋風建築が組み合わさった独特な佇まい」と案内しています。大佛次郎の功績を後世に伝えるため、一般社団法人大佛次郎文学保存会が維持・保存していると説明しています。
現在は「カフェ大佛茶廊」として、月ごとに営業日を案内する形で開かれています。公式のお知らせでは、2026年10月は4日・10日・14日・18日・25日・28日(10日は午後1時オープン)、11月は1日・8日・11日・15日・18日・22日で、営業時間は12:00〜17:00、ラストオーダーは16:30と案内されています。公式サイトでは、おさらぎ茶会やプチ茶道体験会、レンタルスペース、撮影利用の案内も確認できます。
月によって開く日が変わるため、訪れる前に公式サイトのINFORMATIONで最新の営業日を確認してください。
